一般社団法人葛城青年会議所は本年度で創立から48年目を迎えます。
葛城地域の4市1町(大和高田市・御所市・香芝市・葛城市・広陵町)で活動し「明るい豊かな社会」の実現という同じ志をもつ青年経済人で構成されています。会員数はOB会員を含めると約260名程度おり、「奉仕」「修練」「友情」の三信条の下、「明るい豊かな社会」の実現のために、青少年の育成、交通安全の推進など多岐に渡り活動してきました。
これらの活動は発足当時から行われており、常に先見の明を心がけ、先を見据えた活動をしてきた団体でもあります。また、そのような活動を通してメンバー同士の友情を強くするとともに、青年経済人として研鑽してまいりました。今後もたくさんの人とひと、人とモノが出会い、交われるような運動を展開していきたいと考えています。
我々葛城青年会議所がある葛城地域は奈良盆地の中西部に位置し、金剛葛城山系を西境として大阪府と隣接していて、ここから北東に流れる高田川、葛城川などの流域に収まる自然的連続性のある地域です。大和高田市・御所市・香芝市・葛城市・広陵町がこの地域に属し、葛城広域行政圏を形成しています。
「葛城」の名は飛鳥時代以前の独立的勢力であった葛城国に由来します。大和朝廷による統一後も葛城氏・當麻氏・巨勢氏・忍海氏などの豪族が君臨した本地域は、中国大陸や朝鮮半島との人や文化の交流地点でありました。史記以前からの歴史を多く残し、自然発生的に作られた日本最古の道とも言われている「葛城路」や、最古の官道「竹内街道」が今なお存在しています。
現代も交通面で奈良県と大阪府とを結ぶ交通の要所となっていて、鉄道・自動車共に大阪中心部まで約40分で結ばれます。県内3本ある高速道路の内2本が葛城地域を通り、さらに整備中の京奈和自動車道が完成すれば大阪・京都・名古屋・和歌山と直接結ばれる交通重要ポイントに成ります。鉄道では、近鉄・JR合わせ県内総駅数の4分の1に迫る29の駅が、高い密度で設置されています。
葛城地域は共通する文化を基盤として一体感を保ちつつも、地域的状況やそれに伴う交通・産業の度合いから、それぞれの役割分担が自ずと形成されてきました。商業地区、新興住宅地、観光地、農村部など、様々な暮らしの場所があります。特に近郊大都市圏のベットタウンとして人口増加は著しく、1980年の18.3万人から24.8万人へと成長しています。
このように葛城地域は地域内に豊かな自然、優れた歴史文化、高度な都市機能を併せ持ち、個性豊かに発展すべき資質と可能性を備えています。